2020年12月22日

NO...5890

佐藤愛子著「気がつけば終着駅」に面白い箇所がありました。
『今は二言目には子供の気持ちをわかろう、個性を尊重しなければならないということになってます。けど子供の気持ちなんてわからないのが当たり前なんですよ。昔は親も先生もほんとうに勝手でね、絶対的な力を持っていて、刃向かうことなんかできない。一方的に叱られる。子供は無力感の中でその理不尽を我慢するしかないんです。そんなふうにして理不尽に耐える力がついていくんだとわたしは思うんです。
ところが今はそれがいけない。子供の気持ちを考えるという教育方針ですからね。我慢力が育たないで、フヌケが増えていく。理不尽や不如意は人間形成の上で必要なことと思っていますけどね。
新年にお宮に行って鳥居の外までなぜ並ぶ。願い事するのは勝手だけれど、祈るところなんてどこだっていい。やれ、よい縁談をとか、入学とか、金儲けとか、物質的なことばかり言っても願いは届くわけがない。かつて日本人は、勤勉、努力家で情を大事にし、親切で正直で忍耐力のある精神性の高い国民だった。その美徳が敗戦を境に少しずつ減っていき、バフルを境に快楽や贅沢を売ることを幸福だと思うようになった。つまり親切よりも物質的欲望に向かいました。民族の波動がそんな方を向けば、神に願いなど届くわけがない。』
そんな感じのことを戦争を通って苦労を体験した愛子女史は言っています。
posted by akino at 00:06| Comment(7) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今朝のお話はやたら嬉しい。今の私の姿を表している
様な気持ちになりました。一生懸命生きてきて今楽しいですよ。ズバリ物言う佐藤さん楽しいね
Posted by 伊奈寿子 at 2020年12月22日 08:09
伊那寿子さん
そんなに楽しいと言ってもらえれば、
こっちまで楽しくなります。
筋金入りのおばあちゃん佐藤愛子だからね。
Posted by あきの at 2020年12月22日 08:18
こういう本がよく売れているというのは、みんな共感するからですね。それなのになんであんなに人はむらがるのだろうと思います。
私の宗教離れは、そんなところからです。
Posted by oss102 at 2020年12月22日 10:16
金儲けとか物質的なことを祈ったことはありません。どこでも祈るのは自分の心を鎮めるため。散歩の途中で小さなお社の前を通るとつい100円とかお賽銭箱に入れて若い人たちの平安と健康を祈り感謝します。八百万の神様に心から願ってそれで心を収めているだけ。少しばかりですが ひもじい子らがいませんようにとフードバンクにも毎年寄付しています。見返りなどは一切なしの自分の心だけの勝手な行動です。
Posted by まり at 2020年12月22日 11:34
あきのさん、こんにちは。
佐藤愛子さんを取り上げて下さって嬉しいです。

佐藤愛子さんは、昔「戦いすんで日が暮れて」を読んだだけでずっと忘れていた作家でした。
ひょんなことから「血脈」を読み、以来すっかりはまってエッセイも含めかなりの作品を読みました。

母は3年前に鬼籍に入りましたが、佐藤愛子さんと同世代でしたのでこちらで紹介された内容も含め書かれていることがそのまま母の言っていた言葉です(笑)

先日の掃除の際の「磨く」についても昔は何でも磨いたものだとエッセイで書かれていました。
最近は連載エッセイをまとめ、単行本として出されることが多いですが気分が落ち込んだ時、読んでいて吹き出すことが多く、痛快にさせてくれる作家です。

お嬢さんがブログを書いていらっしゃいます。

・のろ猫プーデルのひゃっぺん飯 おかわりっ!!
・どら猫プーデルの雑記帳

佐藤愛子さんも、お嬢さんも体験したことから少し心霊の方に傾いてはおりますが…
Posted by tama at 2020年12月22日 12:06
佐藤さんのいうことはもっともな事、高齢者なら他人から言われなくても同じ様なことを思っている人は多いでしょう。
でもその腑抜けな物質的欲望に弱い現代人を育てたのは我々の年代です。
Posted by Unico531 at 2020年12月22日 13:02
Ossさん
Ossさんは自分というものをしつかりお持ちですよね。
だからものを見るときもしっかり見えますよね。

まりさん
まりさんは人生の優等生。安心して見て入られます。
そこへ行くとわたしなどは安定感がないです。

tamaさん
血脈は重い作品でしたね。自分の周りをみんな書いたのですから。この人と遠藤周作のやり取りは面白かったですね。
わたしは借金地獄の亭主だけと思っていたら、もう一回結婚していることを今回知りました。

Unicoさん
弱い現代人を育てたのはわれわれ、言われてればその通り。
今はみんな自分に自信がないーー人から念押しをしてもらって安心するなどと思いませんか。
Posted by あきの at 2020年12月22日 13:26
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