2017年04月01日

NO...4520

「天子蒙塵2 」は「1」の溥儀と離婚した第二夫人の語りと違って、張作霖亡き後の側近を魅力ある人物に描く男の語りです。
日本軍が満州でどのように満州国作りをしたかという日本軍人の描き方も魅力的で、関東軍は有能だった石原莞爾を重く用いていましたが、そのために間違った方向に向かっていると幹部の人事を刷新。武藤大将という口数は少ないが、なかなかの人物を中心に据えました。
浅田氏は男たちを描くときが実にうまいーーそんなふうに感じます。
張作霖の手下だった馬古山の関東軍に抗い続ける姿など、まるで水を得た魚のように筆が走り読み手を夢中にさせます。
二巻の終わりになると、小説家浅田氏の独壇場。この作家は文中、   簗文秀の口を借りてのびのびと自分の言いたいことを書いています。日本の五・一五事件などにも言及し、満州における日本の施策についても温かな見方をしていて、気持ち良く読み終えることができました。
posted by akino at 00:04| Comment(2) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
浅田さんは「天子蒙塵」は「マンチュリアンリポート」と同じ時代を描いているのでしょうか?
「マンチュリアンリポート」も日本史で習わなかったような事が沢山書かれていて興味深く読みました。
中原の虹が積読になっているのでそれを読破してから天子蒙塵に取り掛かろうと思っています。
目下読んでいる宮部みゆきさんの小説をサッサと片付けます。
Posted by Unico531 at 2017年04月01日 08:43
Unicoさん
マンチュリアンレポートというのをわたしは知りません。もし今度貸し出しにあったら、借りてきます。
中原の虹は面白いから、取り掛かれば早いでしょうね。
Posted by あきの at 2017年04月01日 14:59
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